8月22日のトピックスでも書いたライブドアの対応は、あまりに不公平な感じがするし、具体的にどの部分が規約違反なのか分からないのでは修正することも出来ないため、ライブドアに対し内容証明郵便で質問してみました。

内容証明送るのは費用も掛かるし、文面を考えないといけないため面倒なのですが、憲法第12条に「自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」と書いてあるとおり、納得いかないことに異議を唱えるのは「国民の義務」でありますので、しょうがありません。

なお、このトピックスは、差し出した直後に書いてあるので、今、堀江社長にインタビューしても「書面が届いていないのでコメント出来ない」と言われるかと思います(笑)。まあ、ご本人は選挙で忙しいようなのですが、どうせ答えるのは担当者なので、問題なく返事は来るでしょう。

平成17年8月31日

東京都新宿区歌舞伎町二丁目16番9号
株式会社ライブドア
代表取締役社長 堀江 貴文 殿

前略

 貴殿が行っている「livedoor Wiki」サービスの運営基準についてお尋ねします。

 さて、当方が利用しているlivedoor Wikiサービス内において、「奥平事務所(http://wiki.livedoor.jp/beyond/d/%b1%fc%ca%bf%bb%f6%cc%b3%bd%ea)」と言うページを作成していたところ、本年8月18日18時3分に、御社スタッフ(アカウント名:livedoor3432)によって、ページの内容が「このページは、規約 第5条 (禁止行為)『利用者以外の自然人・法人・団体・組織等の第3者の名誉や社会的信用を毀損したり、不快感や精神的な損害を与える行為』にあたる為、削除いたしました。今後注意をお願いいたします。(livedoor スタッフ)」と、事前の照会など一切無く突然改変され、元々、当方が記述していた内容(以下、本件内容という)が全て削除されました。本件内容は、当該ページの「履歴(編集履歴)」を見ていただければ分かるとおり、他社サーバー上のコンテンツへのリンクをまとめた、いわゆる「リンク集」です。また、リンク先の内容も、日本国の法律・法令に照らし、何ら違法なものではありません。

 ところで、別件で、御社サーバー上で行われている当方へのプライバシー侵害を停止していただくため、本年8月4日にプロバイダ責任制限法に基づく依頼を行った際、8月5日16時43分に、御社メディア事業部の***(担当者名は伏字にしました)様に、「プライバシー侵害と言う明らかに違法なコンテンツへのリンクが、御社サーバー上にある場合の対応」についてお尋ねしたことがあるのですが、「リンク先は他社サーバー上のものなので、内容は確認しない。リンクによって違法行為を助長しているとは考えないし、リンクそのものは規約違反ではないため削除しない」との回答を得ました。

 つきましては、下記質問に対し、本書面到達後1週間以内に書面にてご返答ください。

  1. 本件内容の、どの部分が規約違反に当たるのか、文字単位で具体的にお答えください。
  2. livedoor Wikiは、サービスの特性上、1文字単位で内容の修正を行うことが出来、そのことが他の掲示板やblogに比べての優位点であると宣伝されています。それにもかかわらず、必要最小限度の修正では無く、本件内容の全てが削除された理由を具体的にお答えください。
  3. 御社サーバー上にある、当方に対するプライバシー侵害・名誉毀損コンテンツに対し、8月5日に再度削除依頼をしたにもかかわらず、8月31日現在、なんの返答も無く、コンテンツも掲載されたままになっております。これを考えると、本件内容に対する対応と大きな開きがあるようなのですが、個人からの削除依頼と法人からの削除依頼では、対応の方針が異なるのでしょうか?規約違反への対応について、御社の対応方針をお答えください。

以上


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8月23日に発売の、「週刊アスキー 9/6号」に、記事を書きました。タイトルは、「これからくるネットトラブル」です。

ネットをやっているだけで、突然降りかかってくるトラブル。今は、架空請求やワンクリック詐欺が全盛ですが、今後流行する「次世代トラブル」を大胆に予測すると言う内容です。

10個の予想(大人の事情で、実質9個)のうち、本当に流行るのは何個でしょう?どれもありそうなので、警察から「犯罪幇助」で事情聴取されないか心配です!?


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色んなサービスを精力的に提供しているライブドアのサービスの一つに、livedoor wiki というものがあります。wiki(ウィキ)というのは、IDを持っている人なら誰でも自由に編集できるWEBサイトのことで、一種のグループウェアみたいなシステムです。

せっかくだから私も、「悪マニ livedoor支店」を作成し、(有)奥平事務所についてのリンク集を作っていたところ、規約違反ということでライブドア・スタッフに削除されました。リンク集の作成が、「利用者以外の自然人・法人・団体・組織等の第3者の名誉や社会的信用を毀損したり、不快感や精神的な損害を与える行為」に該当するそうです。

で、それだけなら、まあ「そういう判断も、あるのだな」ということなのですが、たまたま別件で「ライブドアで行われている、当方に対する権利侵害」に対して、8月4日にプロバイダ責任制限法に基づく削除要請を行ったところ、以下のような回答がありました。

私「 御社のサーバー上で、私に対する名誉毀損が行われていて、同じ場所にあるリンクの先では、プライバシーの侵害が行われているので削除して欲しい」
ラ「 リンク先の情報までは関知しないので、削除は出来ない」

その後、8月5日に再度削除要請しましたが、8月22日現在、当方に対する権利侵害は継続して行われております。

ライブドアとしては、個人に対する名誉毀損は対処しないし、プライバシー侵害をリンクで幇助する行為は容認するが、法人からのクレームについては、たとえリンクであっても削除するという方針のようです。

掲示板上で情報提供してくれた、竹林さん、どうもありがとうございます。


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最近郵便ポストに、「生命之光」と言う小冊子が入れられていることがあります。聖書がどうのこうのと書いてあるので、キリスト教系の機関誌かと思えば、突如、「我らの信条:我らは、日本の精神的荒廃を嘆き、大和魂の振起を願う」とか出てきて、何だか違和感を感じます。調べてみると、これは「キリストの幕屋」が発行している冊子のようです。

この「キリストの幕屋」、その名の通りキリスト教系の新興宗教団体らしいのですが、なぜか靖国神社を参拝しているそうです。日本平和神軍も靖国参拝していますが、なんか、そういった団体の中でブームなんでしょうか?

また、「新しい歴史教科書をつくる会(通称、つくる会)」の支持母体が、この「キリストの幕屋」らしいです。WEBで調べた感じでは、「つくる会」から人が離れていくとともに「キリストの幕屋」が勢力を伸ばし、今では切っても切り離せない関係になっているようです。さらに、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」でも勢力を伸ばしているそうです。全く知りませんでした。調べてみるもんですね。

簡単に関係をまとめると、以下のような感じになるみたいです。

参考にしたページ:


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現在発売中の、ハッカージャパン9月号に、平和神軍裁判についての記事が掲載されています。

ページは2ページと少ないのですが、事件の経緯・問題点などが上手くまとめられていて、分かりやすいです。って、私が書いたんですけどね(^^;。

刑事訴訟のほうは、10月3日に第2回公判、10月31日に第3回公判と行われ、民事訴訟のほうも最高裁に上告されましたので、「どんな事件なのか」予習・復習のためにも是非読んでください。


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ちょっと前になりますが、「アガリクスは癌に効く」と本に書いて商品の宣伝をしたとして、出版社が薬事法違反の疑いで強制捜査されましたが、それに関する取材協力者を募集して欲しいとの依頼が、大手マスコミの方より来ました。

対象は、以下の4冊のどれかを読んで、「ミサワ化学」または「プレーン社」から商品を購入した方です。

題名 出版社 著者等
即効性アガリクスで末期ガン消滅!末期ガンが完治した33人の証言 史輝出版 監修:師岡 孝次
徹底検証!末期ガンに一番効くアガリクスは何か—即効性アガリクスは、なぜ確実に早く効くのか 史輝出版 監修:師岡 孝次
ガン患者が認めた免疫療法!発酵アガリクスでガンが消えた! 青山書籍 監修:川村 賢司
水溶性メシマコブで末期ガン早期消滅〈2〉 ライブ出版 監修:佐野 鎌太郎

該当する方で取材に協力しても良いと言う方がいらっしゃいましたら、私の方までメールいただければ、折り返し連絡先をお伝えするとともに、メールアドレスを先方にお知らせします。是非、ご連絡ください。

−−−−−−−− 宣伝ここまで −−−−−−−−

さて、この手のバイブル商法は、健康食品業界では普通のことのように行われています。本を監修した師岡孝次氏は「内容は十分に確認しないまま名義を貸した。ほとんどの監修者は内容を確認していないはずだ」などと言っていますが、自らの公式WEBサイト上では「業績−医学系著書」として、いまだにこの本の紹介をしています。他人の生命を預かる医者として、藁をもすがる気持ちの患者を「ビジネス」で食い物にする姿勢は、到底許されるべきものではありません。

同じく家宅捜索を受けた佐野鎌太郎氏も、自らが名誉院長をつとめる「西新宿クリニック」上で本の紹介をしています。ふとみると、学位販売大学(ディプロマ・ミル)として高名なイオンド大学の名誉博士様でもあるようです(笑)。

当然、バイブル商法は、家宅捜索を受けた「ミサワ化学」や「プレーン」だけに留まるものではありません。史輝出版が発行している「水溶性アガリクスでガンを治す大百科(監修:菅野光男)」も、「(株)カノウ化学」のバイブル本らしいです。このカノウ科学は、googleで「アガリクス」を検索すると上位に広告が出てくるなど、現在も堂々と営業を続けております。さて、どうなんでしょうかね。

googleの広告


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アムウェイ問題や武富士盗聴事件で有名な山岡俊介氏のブログがあることを最近知ったのですが、どうにも変なことを書いています。

詐欺犯の罪、罰は当然ではあるが、被害者側の“欲”もまた、問題である。ところが日本では、当事者の責任を問う声はあがらない。欲をして被った被害者であっても“被害者面”して騒げばなんとかしてくれる…、そんな甘さが渦巻いている。アメリカは当事者責任が徹底している国ゆえ、この手の詐欺はあまりみかけない…、

情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)より

たしかに、「騙された方も悪い」というのは一面においては正しいと言えます。たとえば、法律でも

  • 脅迫によって奪われた物を、第3者に転売されても取り返せる

のに対し、

  • 詐欺によって奪われた物を、第3者に転売されたら取り返せない

など、騙された人にも一定の責任を課すようになっています。

しかし、責任には濃淡があり、詐欺師の方が圧倒的に悪いはずです。その大小関係を曖昧にし、同列に扱うことで、議論の本質をずらし誤った方向に導くのは詭弁です。また、「今の自分は騙されないに違いない」と思ったからと言って、「誰でも同じ程度の知識や経験を持っているはずである」と言う思い込みは、いかにも想像力が足りないと言えます。

「騙されるような馬鹿には、管財人とか後見人でも付けておけ」と建設的(?)な批判をするのならともかく、単に「お前らは俺より馬鹿」と言っているようにしか思えない記事を載せて、何の意味があるのでしょう?

また、そもそも、「アメリカは当事者責任が徹底している」と言うのが、全くの嘘っぱちです。日本は、ヤミ金の収益を国が没収できないことからも分かるように、被害者が、自己責任において被害回復を図る原則が徹底しています。国や警察は全く手を貸してくれません。騒ぐのをためらい犯罪収益が残った場合は、詐欺師の丸儲けとなるシステムです。

一方アメリカでは、国が犯罪収益を全て没収し、被害者に配当するシステムが非常に充実しています。被害者が、役所に置いてある「全てお任せします」と言う書類にサインをするだけで、国や警察によって、数ヵ月後には被害が回復されるようになっています。日本のように、「騙された」と騒ぐ必要もありません。単にサインをするだけで、お金が戻ってくるのです。これは、犯罪収益を犯罪者に残さないためなのですが、国に守ってもらっている国民を引き合いにして、「アメリカは当事者責任が徹底している」とは全く持って変な言い分です。

参考: 不当利益吐き出し、金銭的制裁の日米比較(国民生活センター)

日本では、「誰かが何とかしてくれる」などと甘い考えは通用しません。ヤミ金の場合は報復を恐れながらも、世の中の「悪」と戦っているのです。そのような事情を伏せた上で、「“被害者面”して騒げば」などと平気で載せ、結果として詐欺師の片棒を担いでいる山岡氏には憤りを感じます。

なお、文責の「マイク・アキオステリス」なる人物をgoogleで調べたところ、他のサイトは1件もヒットしないため、単に山岡氏の別ハンドルかと思います。批判の矛先が自分に及ばないよう、ダブハンを使っているのでしょう。


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経済産業省が、特定商取引法違反事業者を公表したのを受けて「悪徳訪問販売業者!これが65社リストだ(ZAKZAK)」と言う記事が出ました。名前だけあっても、どんな会社か良く分からないので、googleで検索するリンク集を作ってみました。

PDFから会社名を抜き出すのは面倒だったので、ZAKZAKの記事を参考にしています。孫引きで、すいません。


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大手マスコミの方より、サムニングループに関する取材協力者を紹介して欲しいという依頼を受けました。

そこで、「サムニングループ」関係者(「現」でも「元」でも構いません。)、もしくは「サムニングループをよく知る人」で、取材に協力しても良いと言う方がいましたら、Beyondの方までメールください。折り返し、連絡先をお伝えします。

こういった「高齢者狙い」の悪徳商法は、ネットになかなか情報が出てきませんね。今後、団塊の世代が引退するとともに拡大が見込める、「有望市場」なんでしょうか。久しぶりに帰省したら、家に「床下換気扇が付けてあった」なんてことが無くなるようにしたいものです。


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らあめん花月・日本平和神軍事件」の、第1回公判を傍聴に行ってきました。裁判所は、入り口で持ち物検査(空港と同じ感じ)があるのですが、さらに部屋に入る段階で再度厳重な身体検査が行われるなど、物々しいふいんき(←なぜか変換できない)で始まりました。刑事裁判というのは、いつもこのような感じなのかと思って詳しい人に聞いてみると、「これは特別」とのことでした。

裁判は、検察の起訴状朗読から始まりました。読み始めたと思ったら、1分くらいで、あっという間に終わりました。「1回目だから、早く終わるのかな?」と、この時点では思っていたのですが、激しい法廷バトルや弁護側反論があり、結局2時間以上の裁判でした。内容的には、

弁護士「こんな起訴状は、手抜きだ。検察としての資質を疑う。適当な表現で誤魔化さず、詳細を明らかにせよ」

検察「これは、これで良いのだ」

と言う感じで、検察は途中でアクビするなど、やる気なさげな様子。勝ち負けが重要なのでは無く、「刑事事件化するのが目的。有罪になればラッキー」ぐらいの気持ちでやっているように感じました。被告人の証言によると、

  • 掲示板での殺人予告や、メールでの脅迫が行われた
  • 個人情報の懸賞金として50万円が掛けられ、実際に実名が掲示板に書かれた
  • 自宅に帰ると、玄関前にコーラの缶と傘が置いてあり、不思議に思ってネットに繋ぐと、そのことが掲示板に書いてあった

などの嫌がらせが行われており、その事を警察に相談しているにも関わらず、嫌がらせ行為の加害者から「名誉毀損」で告訴されたそうです。ネットで書き込みを行っているような奴は、守る必要がない。これが、「国策」と言うことなのかもしれません。

裁判終了後、紀藤弁護士や山口弁護士らによる詳細説明がありました。なんか、悪マニで知って来てくれた方が何人かいたそうなのですが、いつの間にか消えていたので残念でした(予想外に長引いたせいでしょうか?)。裁判所の裏話(?)なども聞けて面白いので、次回は是非、最後までいてください。なお、傍聴は定員制ですが、あと15〜16人くらいは入れそうでしたので、まだまだ大丈夫です。

次回は、10月3日午後1時半から。証拠調べで、平和神軍トップの黒須英治氏による、ありがたい説法テープが流されるそうです。

【法廷画】両者の言い分を聞く服部悟裁判長の様子

参考:

平和神軍裁判・第一回公判
平和神軍裁判・第一回公判その2
平和神軍裁判・第一回公判その3

(2005.07.07追記) 沢山メールを頂くのですが、「ふいんき」については「ふいんき なぜか変換できない」で、検索してみてください。


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