ちょっと前になりますが、「アガリクスは癌に効く」と本に書いて商品の宣伝をしたとして、出版社が薬事法違反の疑いで強制捜査されましたが、それに関する取材協力者を募集して欲しいとの依頼が、大手マスコミの方より来ました。

対象は、以下の4冊のどれかを読んで、「ミサワ化学」または「プレーン社」から商品を購入した方です。

題名 出版社 著者等
即効性アガリクスで末期ガン消滅!末期ガンが完治した33人の証言 史輝出版 監修:師岡 孝次
徹底検証!末期ガンに一番効くアガリクスは何か—即効性アガリクスは、なぜ確実に早く効くのか 史輝出版 監修:師岡 孝次
ガン患者が認めた免疫療法!発酵アガリクスでガンが消えた! 青山書籍 監修:川村 賢司
水溶性メシマコブで末期ガン早期消滅〈2〉 ライブ出版 監修:佐野 鎌太郎

該当する方で取材に協力しても良いと言う方がいらっしゃいましたら、私の方までメールいただければ、折り返し連絡先をお伝えするとともに、メールアドレスを先方にお知らせします。是非、ご連絡ください。

−−−−−−−− 宣伝ここまで −−−−−−−−

さて、この手のバイブル商法は、健康食品業界では普通のことのように行われています。本を監修した師岡孝次氏は「内容は十分に確認しないまま名義を貸した。ほとんどの監修者は内容を確認していないはずだ」などと言っていますが、自らの公式WEBサイト上では「業績−医学系著書」として、いまだにこの本の紹介をしています。他人の生命を預かる医者として、藁をもすがる気持ちの患者を「ビジネス」で食い物にする姿勢は、到底許されるべきものではありません。

同じく家宅捜索を受けた佐野鎌太郎氏も、自らが名誉院長をつとめる「西新宿クリニック」上で本の紹介をしています。ふとみると、学位販売大学(ディプロマ・ミル)として高名なイオンド大学の名誉博士様でもあるようです(笑)。

当然、バイブル商法は、家宅捜索を受けた「ミサワ化学」や「プレーン」だけに留まるものではありません。史輝出版が発行している「水溶性アガリクスでガンを治す大百科(監修:菅野光男)」も、「(株)カノウ化学」のバイブル本らしいです。このカノウ科学は、googleで「アガリクス」を検索すると上位に広告が出てくるなど、現在も堂々と営業を続けております。さて、どうなんでしょうかね。

googleの広告


Tags