インターネット・ジャーナリストを名乗り、夕刊フジで「裏・インターネット事件簿」の連載をしていた「森一矢」氏が、架空請求詐欺グループを主催していた容疑で逮捕されたそうです。

この「森一矢」容疑者は、数々の著書を持ち、国民生活センターが発行している「たし目」にも連載を持っている有名な人物です。ネット関連の事件が起きた時には、紀藤弁護士並に良くコメントを行っていました()。プロフィールのページにも、沢山の出演履歴・執筆履歴が並べられています。

まあ、現在はまだ容疑者ですから、冤罪や罠にはめられた可能性もあります。しかし、元々、市民寄りではない視点でコメントしたり記事を書いたりしていることから、当サイトでは2年以上も前からエセ・ジャーナリストとして注目していました。奥平容疑者が逮捕された件についても妙なコメントをしていたため、再度批判記事を書こうと考えていた矢先の出来事です。

ところで、奥平容疑者の「駆け込み寺」もそうですが、騙されやすい被害者をピンポイントで狙い、集中的に食い物にする被害が増えています。森容疑者は、なんの資格も持って無いのに有料で相談を受け付けていたようですから、他にも被害者がいるかもしれません。データ調査サービスなどと、探偵くずれのようなこともやっていて明らかに怪しいのに、ライターとして起用し、結果的に信頼感を与えている国民生活センターは、どうなっているのでしょうか?

「騙されたかも」と思った時は、まずは誰かに相談することが大切です。しかし、その相談先に騙されないようにしないといけないのも、また現実です。とりあえず、最低限、以下のポイントはチェックしておいた方が良いでしょう。

怪しい相談サイトの見分け方

  • 「講演・TV出演」などと称して、今までの業績を自慢しているようなサイトは危ない
    サイトの目的が「情報発信」では無く、個人の「宣伝」になっています。
  • 有料で、「解約サポート」などを行っているようなサイトは危ない
    相談を無料で受け付けてくれるところは沢山あります。同じお金を払うのでしたら、弁護士など資格を持った人のほうが、よほど質の高い回答が得られ、むしろ安上がりのことが多いです。

偽メール登録料詐取、ネットジャーナリストら5人逮捕(読売新聞)

 「ワンクリック詐欺」で現金をだまし取ったとして、岩手県警は7日、東京都中野区新井、著述業森一矢容疑者(35)ら計5人を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。

 森容疑者は自ら「インターネットジャーナリスト」と称し、ネット犯罪の被害防止策にも精通。テレビ出演や「インターネット犯罪 だます人だまされる人」などの著書も多く、ホームページ上で被害者の相談にものっていた。

 県警は余罪は全国で約450件、被害額は約2800万円に上るとみている。

 調べによると、5人は昨年11月16日ごろ、神奈川県内の女性(33)の携帯電話に携帯電話会社を装ってメールを送信。文面に表示した偽サイトのアドレスをクリックした女性に対し、「登録料が未納。支払わなければ裁判にする」などと督促のメールを送り、銀行口座に現金数万円を振り込ませ、だまし取った疑い。

 5人は昨年8月ごろから都内のマンションを拠点に不特定多数の人にメールを送り始め、同10月ごろには、偽サイトへの接続率を高めようと携帯電話会社を装うようになった。森容疑者が主導し、他の4人が振込口座や通帳の管理、パソコン操作などにあたっていたとみられている。森容疑者以外は容疑を大筋で認めているという。

 逮捕されたほかの4人は、東京都渋谷区神南、会社役員大賀達雄(28)、川崎市高津区、フリーター豊田敏宏(26)、神奈川県相模原市相模大野、飲食店従業員佐藤力弥(31)、住所不定、無職佐々木良保(29)の各容疑者(いずれも盛岡地裁に同罪で起訴済み)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051107-00000213-yom-soci

「ワンクリック詐欺」で現金詐取 インターネットジャーナリストの男ら5人逮捕(FNN)

携帯電話のサイトを悪用したいわゆる「ワンクリック詐欺」で、現金をだまし取ったとしてインターネットジャーナリストの男ら5人が7日、岩手県警に逮捕された。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京・中野区のインターネットジャーナリスト、森 一矢容疑者(35)ら5人。

調べによると、森容疑者らは2004年11月、携帯電話会社を装い、神奈川県内の女性にメールを送り、虚偽のサイトに接続させたうえで、「有料契約が登録されました」と表示させ、現金数万円をだまし取った疑いが持たれている。

森容疑者は、ネット犯罪の専門家として、国民生活センターの政府刊行誌で連載を担当していて、インターネット犯罪関連の著書を多数出版し、たびたびテレビに出演、犯罪の手口を解説するなどして、インターネットの危険性を指摘していた。

森容疑者は、犯罪の手口を解説するなどして、インターネットの危険性を指摘しており、「他人のメールを打ち込んでしまえば、こちらの方で他人に成り済ますメールっていうのは作れます」と話していた。

森容疑者は容疑を否認しているが、ほかの4人は容疑を認めていて、このうち2人は、詐欺の罪で9日、盛岡地裁で初公判が開かれる。

森容疑者らの詐欺による被害は、全国でおよそ450件、総額およそ2,800万円にのぼるという。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20051108/20051108-00000149-fnn-soci.html(動画が見れます)


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