株式会社はてなに勝訴し、発信者情報が開示されました
はてなブックマークを利用して、当方を「ストーカー」的に誹謗中傷しているとして、はてなに対して発信者情報開示訴訟を行っていたのですが(通称、はてな訴訟第2弾)、2009年8月31日に東京地裁で判決が言い渡されました。今回も勝訴し、はてなからは発信者情報が開示されました。
簡単に概略を説明すると、匿名の何者かが、beyondowsやbeondという当方を誹謗中傷する専用のアカウントを作成し、当方に対して事実無根の誹謗中傷を執拗に繰り返していたのですが、はてなに任意で発信者情報の開示と削除を求めたところ拒否されたため、東京地裁に訴訟を提起したというものです。
既にお伝えしているとおり、id:beyondows は、通名・松永英明なる人物の別垢なのですが、本人に対して責任を追及するためには住所などが必要なため、訴訟を提起しました。
これに対して、はてなは「書き込みの違法性が明らかではないため、開示できない」、また「サブアカウントであれば、メインアカウントの情報を開示せよ」「利用規約では、メインアカウントとサブアカウントは同一人物だと予定されている」という主張に対しても、「利用規約ではそうなっていても、パスワードを渡された第三者が利用している可能性もあるため、メインアカウントの情報は開示できない」などと主張していましたが、それらは退けられ、メインアカウントおよびサブアカウントの情報開示が命じられました。はてなは、自ら定めた利用規約すら、まともに運用する気が無いようです。
裁判所は当初から、「これだけ明らかなのに、なんで開示しなかったの?」「和解で開示したら?」などと訴訟指揮を取っていましたが、はてなは頑なに開示を拒み、結局、判決となりました。そのため、開示が大分遅くなってしまったのですが、逆に、松永英明なる人物が違法行為を行っていることが、東京地裁の*判決で*認められました。
はてなブックマークは、ブックマークを第三者に公開しているという建前ですが、もちろん通常の「2ちゃんねる」などの掲示板と実態は変わりません。当然、誹謗中傷などを行えば責任を負うこととなります。ブックマークサービスに対して開示判決が出たのは、たぶん日本初でしょう。
ただ、今回開示された情報には、住所など、民事訴訟を行うために必要な情報が含まれていませんでした(会員情報には登録されていないとのこと)。未だ松永英明からは嫌がらせをされ続けているので、今後は、この司法判断を元に、刑事告訴しないと止まらないのかもしれません。とりあえず、ご報告まで。
参考リンク:
- 【裁判報告】はてなの近藤淳也社長は、子供のポルノが好きなんだろうか?
- はてなブックマーク訴訟、第1回期日のお知らせ
- 本日、株式会社はてなを訴えました・第2弾
- 株式会社はてなに、勝訴しました(第1弾の裁判)
- はてなの本 田口 和裕 (著), 松永 英明 (著), 上ノ郷谷 太一 (著)
(追伸)
時々、「私も誹謗中傷されている」とか「はてなでは、違法行為がまかり通っている」などと書いている方もいらっしゃいますが、口だけじゃなくて、さっさと訴えれば良いと思います。後ろめたいんでしょうか。
(追伸2)
今後も、はてなに対しては第3弾、第4弾の訴訟を予定しています。よろしければ、ご支援をお願いいたします。