消費者庁の具体化に向けてのシンポジウムに行ってきました
9月9日に、ユニカねっとが主催する「新しい消費者行政が見えてきた!! 消費者庁の具体像と今後の課題」というシンポジウムに行ってきました。
シンポジウムは大盛況で、事前に告知の無かったサプライズゲストとして、なんと福田総理が挨拶をしに来てくれました。しかも、忙しい方ですから、当初5分だけ話して帰る予定だったのですが、20分にわたって消費者庁の必要性を熱弁するというサービスっぷり。
総理は、「戦後は、復興のためということもあって生産者中心の社会だった。もはや戦後じゃないのだから、消費者中心の社会にしなければいけない」「私は『消費者』と言う単語を使った初めての総理大臣ですが、総理大臣が言うことで、行政も『国民目線』に考え方が変わってきた。それを形にして残すものが『消費者庁』」「事故米や毒餃子、パロマの事故などがあり、私としては、この動きは10年遅れたと思っています。民主党は対案を出すようだが、消費者庁は喧嘩するようなテーマでは無いですよ。ぜひ、良いものを作って行きたい」と言うようなことを、穏やかに、しかし力強く語ってくれました。まったくもって、その通りだと思います。
惜しむらくは、志半ばにして総理を辞めること。向いてなかったと言えばそうかもしれませんし、太田農水大臣のような変な大臣を選んだ任命責任は免れることは出来ませんが、消費者庁の設置は歴史に残る大変革なので、是非とも実現して欲しいと思います。
関係ないけど、当日もらった政府広報のパンフレット(下図)。消費者が主役になる例として、「不当表示」「食品偽装」「健康被害」と並び、右下の方に見慣れたフォントで見慣れた文字が(笑)。こういうのって、普通は「悪質商法」という単語が使われるのですが、より曖昧な「悪徳商法」という単語が使われ始めていることに、時代の流れを感じます。