ラーメン花月(グロービートジャパン株式会社)&平和神軍事件・第5回公判の傍聴に行ってきました。テロ後、初の公判と言うこともあって注目度が高いのか、学生らしき人も5・6人来ていました。グロービートジャパンへの就職希望者でしょうか?

さて、今回もグロービートジャパン社長の北条 晋一(本名、黒須伸一)氏への証人尋問です。のっけから、「前回の裁判妨害事件について、どういう報告を受けましたか?」と言う弁護士からの質問に対し、「質問がくだらないから、答えられない」と、前代未聞の証言拒否。その後も、「なんで、そんな質問をするんですか?」「関係ない質問だから答えられない」などと、証人尋問の趣旨を無視した回答が繰り返されます。

しかも、代表取締役社長つまり会社のトップでありながら、社内でどんなことが行なわれているか、会社として何を買っているか全く知らないようです。たとえば、こんな感じのやりとりが、なされました。

弁護士 「御社は、花月荘と言うペンション施設を伊豆に持っていますが、どういう経緯で買おうと思ったのですか?
社長 「わからない
弁護士 「黒須英治さん(社長の実父)が主催している平和神軍の連絡先と、花月荘の連絡先が同じなんですが、どうおもいますか?
社長 「なんとも思わない
弁護士 「花月荘は、社員の中で誰が管理しているんですか?
社長 「わからない
弁護士 「では、誰に聞けば管理者が誰か分かるんですか?
社長 「誰に聞けばわかるとか、そんなのを私が知ってるはずが無い!
弁護士 「土地や建物を購入する決済をしたのは、誰ですか?
社長 「社内の誰かでしょう。そんなのを私が知るはずが無い。
弁護士 「平和神軍の連絡先と花月の連絡先が同じだと、普通の人は不思議に思うと思いますが、どうも思いませんか?
社長 「『普通』の定義がされていない。どう思うか、人それぞれ。別に不思議なことじゃない。

また、「いつ頃、○○と言う決定を役員会でしたのですか?」「黒須英治さんに、報告したのは、いつですか?」と言うような過去の日時に関する質問に対しては、

社長 「あなたは、いつ話したとか、いつ決めたとか覚えているんですか?何年の何時何分何秒とか、覚えているはずが無いでしょう!

と、驚愕の返答。思わず目頭が熱くなるのを感じました。

で、こんなに社内のことが分かっていない社長でありながら、役員報酬として、なんと年間1億円以上も貰っているようです。弁護士からの「1億円以上の報酬がありますか?」と言う質問に対し、「答えたくない」とのことでした。1億円未満なら普通に「そんなには貰ってません」と答えるはずです。また、「黒須英治さんへの報酬と、どちらが多いんですか?」と言う質問に対しては、「答えると、ネットで面白おかしく書かれるから答えられない」と言うことだったので、同じくらいか、より多く渡しているのでしょう。ラーメン店って、儲かるんですね。フランチャイズに加盟した人も、ウハウハです。

ちなみに、役員報酬の額は株主総会で決められます。グロービートジャパンの株は、その51%(過半数)を、平和神軍総統にして自称・グロービートジャパン会長の黒須英治氏が所有していますので、総統の一声で決定すると言うことになります。総統の発言力は、相当強いと思われます。

ところで、黒須伸一氏は、「私が一番詳しいから」と自ら証人に名乗り出ておきながら、「わからない」とか「知らない」とか、挙句の果てには「ブログで書かれるので答えられない」と証言拒否です。被告人には黙秘権がありますが、証人に黙秘権はありません。山口弁護士によると、「正当な理由のない証言拒絶は、刑事訴訟法161条1項により、10万円以下の罰金または拘留に処せられる犯罪」とのことですが、服部裁判長は、抗議を受けても「ケースバイケースで考えます」と曖昧な返答。

絶望した!服部裁判長の訴訟指揮に、絶望した!

ネット上の表現が罪になるかどうかの裁判ですから、当然、ネットワーカーの重要事項であり、ネットに書かれるのは当たり前のことです。現在、まさに1人の市民が犯罪者になるかどうかの瀬戸際で、人生を賭けて戦っているわけです。真実を明らかにするために裁判があるのであって、「なんとなく嫌だから答えたくない」なんて理屈が通用して良い訳がありません。言い換えると、「理由は言えないが、アイツを犯罪者にしてください」と言っているようなものです。ニントモカントモ。

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