インターネット上に氾濫する有害情報に関するセミナーに行ってきました
ちょっと前のことになりますが、財団法人インターネット協会が主催する「今、インターネット上に氾濫する有害情報はどうなっている?〜子どもに見せたくない情報に対して出来ること〜」と言うセミナーに行ってきました。
4時間以上のセミナーだったにも関わらず、講演者が多かったせいもあってかイマイチ内容の薄いものでした。と言うのも、フィルタリングしたその先や限界についてとか、規制の境界領域についての話はほとんどされずに、有害情報規制についての「一般論」で終わってしまったからです。基本的には、規制賛成派の人たちによるディスカッションなので、現場の問題点について、あまり突っ込んだ話が無かったのが残念でした。とは言え、韓国の人による韓国のネット事情を聞ける機会もあまりないので、大変興味深いセミナーでした。
で、せっかく韓国から来てもらっているし、青少年に有害な情報と言う理由で親日サイトを閉鎖なんて言うニュースも見ていたので、こんな質問をしてみました。ほぼ、質問をそのまま書いてみます。
まず、これからする発言は、政治的な意図は全く無いことをご了承ください。 さて、先日、韓国において、親日サイトいわゆる日本に好意的なサイトが、青少年に有害な情報だと言う理由で閉鎖されたと言うニュースを見ました。 そのサイトがどういうことを書いていたのか見ていませんし、一般論として、閉鎖されなければいけないサイトがあると言うのも分かります。しかし、青少年に有害だからと言う理由で閉鎖するのは、行きすぎなんじゃないかと思います。 そこで、韓国の現状についてお聞きしたいのですが、こういう規制は、どんどん強まっている方向にあるのか、それとも表現の自由なりに配慮して狭まる方向にあるのか、それを教えてください。 |
回答は、韓国サイバー監視団と言う、日本で言うNPOみたいなところでプロバイダの自主規制を指導しているゴングさんです。同時通訳を挟みながらの議論であるためか、明確な方向性は答えてもらえませんでしたが、概ね以下のような回答をもらいました。「反国家的な表現を行う自由は無いし、これからも同様」と言うことのようです。
閉鎖されたサイトは、日本のアイドルが好きとか、日本の文化に好意的とかそういうサイトではなく、間違った歴史観に基づく事実で無い情報を載せるサイトであって、我々は、そう言うサイトを親日サイトと呼んでいます。 そのような、反民族的・反国家的な内容は、表現の自由で許されるものではないと考えています。 |
参考: Webサイトの削除をめぐる「表現の自由」〜日韓で解釈に差