株式会社ウェディングの新WEBサイトには、「国際特許を取得した、ハイクオリティダイヤモンドを お届け出来るのは当社だけです」と称して、以下のようなことが書かれてあります。

ロイヤルグローダイヤモンド
ROYAL GLOW DIAMOND

数あるカットの中で今までは58面体のラウンドブリリアンカットが最上の輝きを放つと言われてきました。当社では2年の歳月をかけ、大手研磨業者と共同開発を行い、従来よりもさらに20%を上回る輝きを誇る世界最上のパーフェクトカットを実現しました。ダイヤモンドが持つ「輝き」を最大限に引出す8角形、81面体を採用しております。パーフェクトにカットされたダイヤモンドからは、自然と8本のアローと8つのハートが形成されます。このカットは国際特許(34269-01)を取得した当社だけがお届けできるハイクオリティーなダイヤモンドです。

永遠にお客様に大切にして頂けるダイヤモンドとして、当社より自信を持ってお届けします。

(赤字強調は、筆者)

さて、ここで述べられている「国際特許」と言うのは、どういうものなのでしょうか? googleで調べてみると、以下のようなサイトが見つかります。

外国特許出願制度

産業財産権保護のための国際条約(通常“パリ条約”と称する)に基づき、特許権は各国家にて独立的に発生し、一つの特許権により全世界にて権利を保護されることはできない(世間で通用されている“国際特許”とは存在しない)。

国際特許とは?

そんなものは存在しません。(ずばり)

「国際特許」という言葉は、通販のカタログ、ネット販売、TVショッピングなどで盛んに使われているようですが、特許制度は各国が法律で定めているものなので世界共通の制度など存在していません。つまり「あれは嘘」なのです。「絶対に儲かります。」なんてマルチ商法並の違法行為でしょうから、健全な消費者は騙されてはいけませんし、許してもいけません。(何度か広告を修正させました。)

ちなみに、似たような用語に、「国際特許出願(国際出願)」と言うものがあります。これは「複数の国に、まとめて出願する」手続きのことです。単なる「審査のお願い」ですから、特許が取得できるとは限りませんし、この場合でも、特許は各国で別の特許となります。

「国際特許取得」は、WEB サイトに書いてあるくらいですから、実際の勧誘現場では、「国際」「当社だけ」が強調されて説明されていることでしょうね。これも、南聡弁護士に言わせれば、「正当な勧誘方法」となるのかも知れませんが、このような宣伝手法が許されて良いとは思いません。

で、試しにアメリカ特許庁で、「34269-01」の特許を調べてみたのですが出てきません。「国際特許」と言うのは、どこで調べれば良いのでしょうか?


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